一般社団法人日本食品自動化協会

食品工場の自動化を、構想から導入・運用まで推進するために必要な知識と実践力を学べる検定です。

食品工場の自動化には、設備選定だけでなく、現状分析・投資判断・検証・導入までを一貫して進める力が必要です。

1級は、2級合格している方向けの内容となっており、自動化プロジェクトを自ら計画・推進するための知識と判断力を学びます。

こんな方にオススメ

食品プロジェクトマネージメント検定1級は、こんな方におすすめの検定です。

自動化・省人化の企画を担当する方

自動化プロジェクトを中心となって
進める方

設備導入の社内提案を行う方

食品プロジェクトマネージメント検定1級で
身につく3つの能力

1

現状課題を整理し、
自動化検討書に落とし込む力

食品工場の現状を、人員、作業時間、生産能力、品質、ロス、作業負担などの視点から整理します。
単に「自動化したい」と考えるのではなく、
・なぜ自動化するのか
・どこまでを自動化するのか
・どのような条件を満たす必要があるのか
・どの程度の効果を期待するのか
を明確にし、自動化検討書としてまとめる力を身につけます。

2

設備が動くかだけでなく、
導入可否を判断する力

自動化設備は、製品を処理できれば導入できるとは限りません。
処理能力だけでなく、
・製品品質 ・衛生
・食品安全 ・労働安全
・投資効果 ・洗浄・品種切替
・操作性  ・保全性
・投資効果

などを総合的に確認します。
FSなどの検証結果をもとに、
採用・再検証・中止を根拠を持って判断する力を身につけます。

3

関係部署・メーカーと連携し、
導入まで進める力

自動化設備の導入には、製造部門だけでなく、品質管理・品質保証、設備保全、安全衛生、生産管理、情報システム、購買・経理など、多くの関係部署が関わります。 関係者の役割を整理し、自動化プロジェクトを導入・運用まで進める力を学びます。

検定内容

カンタン
1級
受検資格
なし
出題内容
食品工場の自動化における、現状分析から設備構想・選定、検証、導入、運用・効果確認までの実践的な知識
教材
教科書+解説動画
標準学習期間
2か月(総学習時間30時間想定)
受講期限
3か月(90日)
試験項目
オンライン:4択選択式
合格基準
正答率70%以上
合格証明書
あり(オンライン配布)
受験料
50,000円(税抜)「団体料金:45,000円(税抜)」
再試験費
1回限り:3,000円(税抜)
合格者の姿
食品工場の課題(自動化できる工程)を進められる
※ 団体料金は、5名以上でのお申込み時に適用となります。

1級カリキュラム内容

第1章

食品工場の自動化を推進するための基本

  • 第1節 本講座の目的と学習到達目標

    • 1-1 本講座で学ぶ内容
    • 1-2 1級取得者に求められる役割
    • 1-3 自動化検討書の全体構成
  • 第2節 食品工場におけるプロジェクトマネジメント

    • 2-1 チームで推進する食品工場プロジェクトの特徴
    • 2-2 各部門の役割とチーム連携
    • 2-3 チームによる合意形成・情報共有・意思決定
  • 第3節 食品工場の役割と業務遂行の基本姿勢

    • 3-1 食品安全・品質・生産性の両立
    • 3-2 法令・社内基準の遵守
第2章

自動化検討書の事例

  • 第1節 目的別の自動化検討事例

    • 1-1 生産性向上を目的とした事例
    • 1-2 省人化・人件費削減を目的とした事例
    • 1-3 労働安全・作業負担軽減を目的とした事例
    • 1-4 安全性・作業負担軽減を目的とした事例
  • 第2節 事例から学ぶ検討の要点

    • 2-1 検討が進みやすい事例に共通する条件
    • 2-2 計画が停滞する主な要因
    • 2-3 自社への応用方法
第3章

現状分析と自動化テーマの設定

  • 第1節 課題の発見と整理

    • 1-1 関係部署を横断した課題把握
    • 1-2 現場観察で確認すべきポイント
    • 1-3 定量情報と定性情報の整理
  • 第2節 自動化対象工程の選定

    • 2-1 目的別の現状把握
    • 2-2 ボトルネック工程の特定
    • 2-3 自動化への適性と役割分担の初期整理
    • 2-4 優先順位の評価方法
  • 第3節 改善目標とプロジェクト範囲の設定

    • 3-1 改善目標の数値化
    • 3-2 対象範囲と対象外範囲の明確化
    • 3-3 推進体制・役割分担・意思決定方法
第4章

導入効果の算定と投資判断

  • 第1節 現状コストと生産指標の算定

    • 1-1 人件費・労務費の算定
    • 1-2 歩留まり・廃棄ロスの算定
    • 1-3 生産能力・処理能力の算定
    • 1-4 稼働時間・停止時間・稼働率の算定
    • 1-5 保全費・エネルギー費・消耗品費の算定
  • 第2節 設備導入に必要な費用の整理

    • 2-1 設備本体・付帯工事・立上げ費用
    • 2-2 初期投資とランニングコスト
    • 2-3 減価償却の基本
    • 2-4 補助金・税制優遇を考慮する際の留意点
  • 第3節 導入効果と投資回収の評価

    • 3-1 定量効果と定性効果の整理
    • 3-2 効果額と投資額の集計
    • 3-3 投資回収期間
    • 3-4 ROI・損益分岐点の基本
  • 第4節 財務諸表(PL・BS)から考える設備投資

    • 4-1 損益計算書(PL)の基本
    • 4-2 貸借対照表(BS)の基本
    • 4-3 設備投資がPL・BSへ与える影響
  • 第5節 導入スケジュールと予算計画

    • 5-1 全体スケジュールの作成
    • 5-2 予算化と支払時期の整理
    • 5-3 生産停止期間と繁忙期を考慮した計画
第5章

製品・工程・設備条件の整理

  • 第1節 製品条件の整理

    • 1-1 対象製品・品種・包材の洗い出し
    • 1-2 形状・寸法・重量・物性の整理
    • 1-3 品質基準・許容差・検査条件の整理
    • 1-4 生産量・品種切替頻度・将来計画の整理
  • 第2節 工程条件の整理

    • 2-1 個別工程ではなく工程全体を捉える考え方
    • 2-2 工程フローとモノ・人・情報の流れ
    • 2-3 タクトタイム・サイクルタイム・工程能力の分析
    • 2-4 作業動画・時間観測・動作分析の活用
    • 2-5 前後工程との受渡し条件
  • 第3節 レイアウト・搬送条件の整理

    • 3-1 現場寸法と設置スペースの測定
    • 3-2 設備配置図・動線図の作成
    • 3-3 搬入経路・メンテナンススペースの確認
    • 3-4 人・原料・製品・廃棄物の動線分離
  • 第4節 環境・ユーティリティ条件の整理

    • 4-1 温度・湿度・水濡れ・粉じんなどの環境条件
    • 4-2 電気・蒸気・圧縮空気・給排水等の条件
    • 4-3 床荷重・排水・陽圧陰圧・清浄度の条件
  • 第5節 衛生・安全・法令条件の整理

    • 5-1 洗浄・分解・殺菌・アレルゲン切替条件
    • 5-2 異物混入・交差汚染防止条件
    • 5-3 機械安全・リスクアセスメント
    • 5-4 法令・条例に基づき確認する主な提出・保存書類
第6章

要求仕様の作成とメーカー選定

  • 第1節 食品機械・自動化技術

    • 1-1 供給・整列・搬送・加工・検査・包装・箱詰め・搬送技術
    • 1-2 ロボット・画像認識・制御・データ活用技術
    • 1-3 専用機・汎用機・協働ロボットの使い分け
  • 第2節 要求仕様書・見積仕様書の作成

    • 2-1 目的・対象範囲・前提条件の共有
    • 2-2 必須条件・希望条件・除外条件の整理
    • 2-3 能力・品質・衛生・安全・保全要求の明記
    • 2-4 既設設備との連携条件
    • 2-5 検収条件・保証範囲・提出書類の明確化
  • 第3節 メーカーの探索と選定

    • 3-1 候補メーカーの探索方法
    • 3-2 秘密保持と情報開示の進め方
    • 3-3 現地確認・打合せ・質疑応答
    • 3-4 提案内容・価格・実績・支援体制の比較
    • 3-5 選定評価表と意思決定記録の作成
  • 第4節 契約・発注前の確認

    • 4-1 見積範囲・責任分界点・除外事項
    • 4-2 納期・支払条件・保証
    • 4-3 仕様変更時の手続きと費用管理
第7章

自動化構想と実現可能性の検証

  • 第1節 自動化構想の作成

    • 1-1 構想図・工程フロー・設備配置案の作成
    • 1-2 前後工程を含むレイアウトへの落とし込み
    • 1-3 人と設備の役割分担
    • 1-4 通常運転・異常時・復旧時の運用設計
  • 第2節 FS(実現可能性調査・検証)の計画

    • 2-1 FSの目的と判断基準
    • 2-2 検証項目・評価方法・合否基準
    • 2-3 テスト品・数量・条件・役割分担
    • 2-4 検証スケジュールと必要費用
  • 第3節 FSの実施と評価

    • 3-1 要素テスト・実機テストの実施
    • 3-2 処理能力・精度・品質への影響確認
    • 3-3 洗浄性・労働安全性・操作性・保全性の確認
    • 3-4 検証結果と未解決事項の整理
    • 3-5 採用・再検証・中止の判断
  • 第4節 リスク評価と対策

    • 4-1 食品安全・衛生・製品品質・労働安全・生産・運用リスク
    • 4-2 リスク低減策と残留リスク
    • 4-3 代替運転・故障時対応
第8章

設備導入とプロジェクト管理

  • 第1節 導入計画と進捗管理

    • 1-1 WBS・工程表・マイルストーンの作成
    • 1-2 関係部署・工事会社・メーカーとの調整
    • 1-3 課題・変更・コスト・納期の管理
    • 1-4 定例会議と進捗報告
  • 第2節 製作・工場出荷前の確認

    • 2-1 設計承認と図面確認
    • 2-2 FAT(工場出荷前検査)の計画と実施
    • 2-3 指摘事項と是正内容の管理
  • 第3節 搬入・据付・接続

    • 3-1 搬入・据付・工事計画の策定
    • 3-2 ユーティリティ・既設設備との接続
    • 3-3 工事中の労働安全・衛生・異物混入対策
  • 第4節 試運転・検収・引渡し

    • 4-1 SAT(現地受入試験)と生産立会い
    • 4-2 能力・製品品質・食品安全・衛生・労働安全条件の検証
    • 4-3 検収判定と未完了事項の管理
    • 4-4 図面・取扱説明書・部品表などの受領
第9章

運用管理と改善の定着

  • 第1節 標準作業と教育

    • 1-1 作業手順書・洗浄手順書・点検基準の作成
    • 1-2 運転・段取り・異常対応の教育
    • 1-3 教育計画・力量評価・認定方法
  • 第2節 設備保全と安定稼働

    • 2-1 日常点検・定期点検・予防保全
    • 2-2 消耗品・予備品・保全部品の管理
    • 2-3 故障履歴・停止時間・保全費の記録
    • 2-4 メーカーサポートと保守契約
  • 第3節 導入効果の確認

    • 3-1 導入前後の実績比較
    • 3-2 目標未達要因の分析と追加対策
    • 3-3 経営層・関係部署への効果報告
    • 3-4 他製品・他ライン・他工場への横展開

1級の試験問題と解答(一例)

問題:

食品製造や食品販売に関わる事業では、
食品衛生法以外にも食品に関する様々な法規が関連している。
これらの法規性は主に誰を守るための法規性か。正しいものを一つ選びなさい。

A. 労働者
B.5S活動
C. 消費者
D. 卸売業者

答え:C. 消費者

問題:

製造設備の減価償却費の取り扱いについて正しいものは次のどれか一つ選びなさい。

A. 製造原価として処理される
B. 販売費及び一般管理費として処理される 
C. 営業外費用として処理される
D. 特別損失として処理される

A. 製造原価として処理される

問題:

下記は生産現場の現状把握を行う際のポイントである。
(A)、(B)に当てはまる語句として正しいものを一つ選びなさい。
現状把握のポイントは現状の姿を(A)かつ(B)に認識することである。

A.(A)主観的(B)定量的
B.(A)客観的(B)定量的
C.(A)客観的(B)定性的
D.(A)主観的(B)定性的

答え:B.(A)客観的(B)定量的